【建築】避難融合

令120条1項表⑵項及び2項。幼保連携型認定こども園は、令115条の3第一号かっこ書より、児童福祉施設等に該当し法別表第1(い）欄(2)項に該当するので、避難階以外の居室から直通階段までの歩行距離は、「主要構造部が準耐火構造」の欄から、50m以下としなければならない（上位の性能である耐火構造は、準耐火構造に含まれる）。また、主要構造部を準耐火構造等とした建築物で居室、廊下、階段等の壁及び天井を準不燃材料でしたものについては、当該歩行距離に10mを加えたものを歩行距離とするので、歩行距離は60m以下としなければならない。

令125条2項。集会場等の客用に供する屋外への出口の戸は、内開きとしてはならない。

令126条の6第一号。建築物の高さ31m以下の部分にある3階以上の階には、原則として、非常用の進入口を設けなければならないが、非常用エレベーターや代替進入ロを設置している場合には、設けなくてもよい。

令121条1項五号、2項。ホテルの用途に供する階で、その階の居室の床面積が200㎡ (2項により）を超えるものは2以上の直通階段を設けなければならない。

令123条1項二号。屋内に設ける避難階段の階段室は、天井(天井がない場合は、屋根）、壁の室内に面する部分の仕上げ及び下地を不燃材料で造らなければならない。

令121条1項五号、六号ロ。5階以下の階で、避難階の直上階である2階の居室（120㎡)が200㎡を超えていないが、寄宿舎の2階で寝室が100㎡を超えているので、2以上の直通階段を設けなければならない。

令121条1項四号、2項。診療所の用途に供する階で、その階の病室の床面積の合計が50㎡を超えるものは2以上の直通階段を設けなければならないが、2項により、主要構造部が不燃材料で造られているものは、「50㎡」を「lOO㎡」とするので、設けなくてもよい。

令121条1項六号ロ。居室の床面積の合計が避難階の直上階で200㎡を超えるものは、2以上の直通階段を設けなければならないが、設問は該当しないので、設けなくてもよい。