【宅建】権利関係（債務不履行・担保責任）

Ａ所有地についてＡＢ間で売買契約が締結された場合で、Ｂが約定された期日に売買代金を支払おうとしたが、天災のため過失なくその支払いが遅延した場合は、Ａは支払い遅延による実害額を証明しても、Ｂに対して損害賠償を請求することができない。

Ａ所有地についてＡＢ間で売買契約が締結された時に、ＡＢ間の合意で売買代金の５％に相当する手付金が授受されている場合に、Ａは、Ｂが契約の履行に着手するまでは売買代金の１０％相当額をＢに返還する旨の意思表示をすれば、当該売買契約を解除することができる。

Ａを売主、Ｂを買主とする宅地の売買契約が成立した場合、その土地にＣが登記された賃借権を有しておりＢが土地の利用目的を達成することができないとき、Ｂは賃借権の存在を知ってから１年以内に限り売買契約を解除することができる。

Ａを売主、Ｂを買主とする宅地の売買契約が成立した場合において、その土地の一部がＣの所有に属しており、Ｂが追完請求したがＡがその部分をＣから取得しＢに所有権を移転することができなかったとき、Ｂは土地の一部が取得できないことにより契約の目的を達せられないときでも契約を解除することはできない。

Ａを売主、Ｂを買主とする宅地の売買契約が成立した場合において、その土地に抵当権がされていた場合、Ｂはその事実を知った時からいきなり損害賠償を請求することができる。

Ａを売主、Ｂを買主とする宅地の売買契約が成立した場合、その土地のすべてがＣの所有地であり、Ｂが追完請求後、ＡがＣから土地を取得しＢに所有権を移転することができなかった場合、Ｂがその事実につき悪意でも、契約を解除することができる。

Ａ所有の土地についてＡＢ間で売買契約を締結する場合、当事者の債務不履行に係る違約金の特約を定めるには、契約と同時に定めなければならない。

Ａ所有の土地についてＡＢ間で売買契約が締結され、当事者の債務不履行に係る違約金の特約を定めた。この場合において、Ａの債務不履行によりＢがこうむった実害額が特約で定めた違約金の額を超過するときには、Ｂはその実害額を証明して訴えを提起しなければ、違約金の増額を請求することができない。

不動産の売買契約において、売主の債務不履行を理由に契約が解除された場合において、買主が請求できる損害賠償額は手付の倍額とされる。

買主Ａと売主Ｂとの間で建物の売買契約が成立し、ＡからＢに手付金が交付された。手付金に関しては解約手付である旨以外に特約がなければ、Ａが手付解除した場合でも、Ｂは交付を受けた手付金の額を超えた損害を証明できる時は、証明できた範囲で、Ａに別途損害賠償請求をすることができる。

Ａが購入した土地の全部が第三者Ｂの所有であった場合、Ａがそのことを知っていたときは、Ａは、追加請求をすることができない。

買主をＡ、売主をＢとする建物の売買契約が成立し、引渡し日を売買契約から10日後と約した。5日後、建物が落雷により焼失した為、引渡し日に履行できなくなった場合は、Ａは売主Ｂの帰責事由がないので契約を解除することができない。

目的物の種類・品質の契約不適合について、買主から追完請求をされた場合、買主に少しの負担をかけたとしても、買主が請求した方法以外で追完することができる。

買主をＡ、売主をＢとする建物の売買契約が成立し、ＡからＢに手付金が交付された。手付金に関しては解約手付である旨以外に特約はなく、Ａが手付解除する場合は、Ｂに対し口頭で手付金を放棄する旨を告げれば足りるが、Ｂが手付解除するには、現実に手付金の倍額をＡに提供しなければならない。

売買契約に際して手付が交付された場合、当事者は、相手方がまだ履行に着手していなくても、自らが履行に着手している時には、契約を解除することができない。

土地の売買契約が、面積を表示した上で単価を乗じ、価格が定められて締結されたが、後日実測によりその面積が不足していることが判明した。この場合、買主は悪意であっても追完請求後、代金の減額を請求することができる。

目的物の種類・品質に関する契約不適合の場合、引渡後に買主がその不適合を知った時から１年以内に行使することが必要である。

売買契約に際して手付が交付された場合でも「買主は、売主が履行に着手した後であっても、引渡しが完了するまでは、手付を放棄することで契約の解除をすることが出来る。」旨の特約を付することは可能である。

買主をＡ、売主をＢとする不動産の売買契約が締結され「Ａのローンが某日までに成立しないとき、契約を解除される。」旨の解除条件付の契約であった場合、実際にローンがその日までに成立しなければ、Ａが解除の意思表示をしなくても、契約は効力を失う。

債権者が、履行遅滞を理由として契約を解除しようとするときは、債務者に対し、相当の期間を定めて履行の催告をしなければならない。