木質構造（3）接合部・枠組壁工法

筋かいは構造耐力上主要な部分で、間柱は単なる壁下地である。筋かいを欠き込んではならない

設問の筋かいは、一般に「大貫筋かい」と呼ばれ、圧縮力で簡単に座屈し、引張力しか負担できない、典型的な引張筋かい（倍率1.0）

昭56建告1100号に規定されている面材耐力壁の張り方には4つのタイプがある。構造用合板の場合、各タイプの倍率は
　１、大壁タイプ：2.5
　２、受け材タイプ：2.5
　３、貫タイプ：1.5
　４、胴縁タイプ：0.5
どの面材でも、貫タイプの倍率は受け材タイプよりも小さい

筋かいは、圧縮力が働く場合と引張力が働く場合では性能の差があり、倍率は両者の平均をとった値となっている。筋かいの傾きは、できる限り左右同数となるように配置する

5を超えた場合でも、5で計算する

屋根を金属板、石板、木板その他軽い材料で葺いた「軽い屋根」と、それ以外の建築物（瓦葺き等の「重い屋根」）に区別する。地震に対して必要な単位面積当たりの耐力壁の有効長さ（必要壁量）は異なる。重い屋根だと地震力は大きく、必要壁量も長い

風圧力に対して必要な耐力壁の有効長さ（必要壁量）は、建築物の見付面積に一定の数値（通常は50）を乗じて算出する。けた行方向に細長い建築物は、張り間方向の見付面積は小さく、けた行方向の必要壁量は短い。けた行方向の見付面積は大きく、張り間方向の必要壁量が長くなる